920系製造90周年記念


新山陰電鉄920系電車(しんさんいんでんてつ920けいでんしゃ)は、かつて山陰鉄道および山陰急行電鉄に在籍し、現在は新山陰電鉄に在籍している、通勤型電車である。山陰鉄道紅辺線(こうべせん)での特急運転の開始に際し1928年から製造が開始され、その後1929年にかけて240両が製造された。先に国鉄から購入し、改造した100形で確立されたスタイルを継承しつつ、山陰グループの鉄道では初の2両固定編成の採用や、その連結部への広幅貫通路の設置など、その後数十年に及ぶ山陰グループの車両設計の基本を確定させた車両である。同時に、昭和戦前期の山陰鉄道および私鉄を代表する車両のひとつでもある。


新山陰電鉄920系電車
第1次車920(1947年2月)

第1次車920(1947年2月)

基本情報
運用者 山陰鉄道→山陰急行電鉄→新山陰電鉄
製造所 山人重工業(やまとじゅうこうぎょう)
製造年 1928年 - 1929年
製造数 240両
主要諸元
編成 8両編成(登場時は様々な両数で活躍)
軌間 1,435 mm
電気方式 直流600V→1500V
全長 17,600 mm
主電動機 芝浦製作所 SE-151
主電動機出力 170 kW × 4
駆動方式 吊り掛け駆動方式
歯車比 2.19

概要

新山陰電鉄920系電車は過去には山陰鉄道、そして後の山陰急行電鉄で特急運用で活躍していたが、現在は子会社である新山陰電鉄で準急・普通運用で活躍している。


今でも最高時速100キロを出して運転しており、特急運用で活躍していた当時と変わらない姿を披露している。


山陰グループ以外の会社と直通運転をする前に誕生した車両であるため、他グループ会社の路線に乗り入れることができない。本形式の基本的な設計は100形を引き継いでいるが、本形式では2両を1単位として扱って編成単位での軽量化と経済性の向上を図ることを企図したため、100形の両運転台方式を、Mc(制御電動車)-Tc(制御車)の2両固定編成とする片運転台方式に改めた。これによって電動車に主電動機を4基集中搭載することで、1両に2基ずつ搭載していた100形に比べると経済的な編成を組成した。

他社線が直流600Vから1,500Vへの昇圧準備を進めているのもあり、山陰鉄道も将来の直流1,500Vへの昇圧を念頭に置いた準備を施すこととなった。中でも主電動機は架線電圧1,500V時に1時間定格出力170kWを発揮する高出力なものを使用しているため、国鉄線とのスピードに大きく差をつけることができた。

※山陰鉄道の設立は1930年、山陰急行電鉄への改名は1980年、新山陰電鉄の設立は1985年となっている。


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